ボストン美術館 モネ館 ラジャポネーゼにて
ボストン美術館 モネの展示数は世界随一でモネ展示場の真ん中に飾り目を引くのがのは ラ ジャポネーゼ。
ボストン美術館はこの絵の前で絵と同じ柄の着物を来場者にきてもらうイベントを行い、それが人種差別問題にまで発展してしまいましたが、それはさておき、この絵は本当に素晴らしい
日本画や浮世絵のコレクターであったモネは、この絵を描いた時お金がなくモデルはモネの夫人でした
お金等の問題ではなく、夫人モデルにしモデルにするだけでなくこんなに綺麗な笑顔を描けるなんてそれだけで、素晴らしいと思います
夫人が纏っているこの打掛 実は能のお話しからきているんですね
この真っ赤な打掛に厳つい顔した武者が刀を抜こうとしているこの姿、そして打掛の下部にある紅葉の模様
これは能の演目 紅葉狩りからきていて、
鹿狩りにやってきた武将が紅葉を見物する鬼の化身の美女達に出会い、酒宴を行い気がつけば日も暮れ酔いつぶれてしまいますがそこへ八幡宮の神様が現れて授けられた神剣で見事鬼を退治するというもののクライマックスが描かれていますが、この絵の当時の評論家はこの扇子が舞っている姿を評価し手品師とも名前をつけたとか。
いずれにしても当時の日本の高い文化力が見て取れる作品です
様々な名画や彫刻がありますが、
この絵を見に来るだけでもボストン博物館に来る価値はあると思います
今にも刀を抜きそうな武将が打掛真ん中ほどに描かれています
艶やかな紅葉の色合い時間を忘れて見てられます